医療秘書という職業について知ろう

病院で働く医療スタッフは患者さんの命を預かっています。
そのため、朝から晩まで時間に追われて非常に忙しく働いています。
また、背負うものの大きさや重さを日々痛感しながら働いています。
病院で忙しく働く医師や看護師を裏方でサポートするのが、医療秘書です。
病棟の医療秘書の場合は、医師や看護師、看護助手などのサポートとなりますが、医師の控室兼研究室である医局の秘書の場合は、主に医師の資料作成や論文作成などの仕事をサポートしたり、スケジュール管理をすることになります。

医師は、時には2日も3日も病院に泊まり込むこともあります。
そのような時は、曜日の感覚すら分らなくなっていることがあります。
そこで、医療秘書が医師のスケジュール管理をします。
「先生、今日は外来の担当日ですよ」、「えっ、もう木曜日なのか。
2日泊まり込むと今日が何曜日なのか分らなくなってしまうよ。
ありがとう」など、忙しい医師は危うく外来診察日を忘れていることもあります。
スケジュール管理は手術の予定を一覧表にしたり、診療の予定表の作成、入院予定者の一覧表の作成します。
医師が一目見れば予定が判るようにしておくことが重要です。

また、学会発表のための資料作成をしたり、コピーをとったりといった仕事もあります。
医師から「これらの本を図書館から借りて来て」、「これらの論文をプリントアウトしておいて」などと、論文作成に必要な資料を集めに行ったり、資料をプリントアウトするなどの仕事を行っています。
その他、データーの入力や集計、論文の清書など、医師の文書作成をサポートしたり、論文をスムーズに書けるようにサポートしています。

また、一般企業の秘書と同様に、電話の対応や学会出席のための宿泊先の手配や新幹線や航空チケットの手配、郵便物の整理、取材で訪れる報道関係者への対応などの仕事もあります。
ゆっくりと座る暇がないこともありますが、先生方が学会からお土産を持って無事に帰ってこられた時はホッとします。
縁の下の力持ち的な存在ですが、医療秘書も医療スタッフの一員です。
先生方が気持ちよく仕事ができるように、先生方の仕事の負担が少しでも軽減できるようにと心がけています。

医療秘書になるために取っておくべき資格とは?

医療秘書は目立たない存在ですが、医療スタッフの一員です。
医療秘書に向く人は、真面目で几帳面な人が良いでしょう。
コツコツとした地味な仕事も多いので、真面目に取り組めることが重要です。
また、資料の集計や資料の整理などは細々とした仕事なので、几帳面な人が望まれます。

医師の中には、慢性睡眠不足の先生も少なくありません。
背負うものの大きさから精神的なプレッシャーを感じていることも多いです。
疲れて医局に戻った時に医療秘書の「お疲れさま」の明るい笑顔でホッと癒されることもあります。
「君の笑顔は人を元気にする」という人が世の中にはたくさんいますが、このようなスキルも非常に大切です。
前向きに明るく真面目に仕事をしてくれる医療秘書がいると、医師はとても助かります。

英語力も重要なスキルです。
論文は英文のこともあるため、文書作成の際に英語力がないとスペルを1文字1文字確認しながらになってしまって時間がかかります。
英単語を知っているのと知らないのとでは、文書作成のスピードの違いは大きいです。

また、ある程度の医学的な知識や興味も必要です。
論文は医学用語だらけなので、これも知っているのと知らないのとでは、文書作成のスピードが違ってきます。
医療秘書として就職する場合、医療秘書技能検定のスキルを持っていると有利です。
医療秘書技能検定に合格しているということは、業務をこなすスキルがあるという証明なので、取っておくことをおすすめします。
医療秘書技能検定に必要な勉強をしておくと、就職してからも楽でしょう。
医療秘書は、縁の下の目立たない存在ですが、有能な医療秘書のサポートがよい研究を生み出し、医師のやる気を高めています。
ひいては日本の医療の進歩に一役を担っているとも言えるので、とてもやりがいのある仕事です。